《平均律クラヴィーア曲集》第1巻
1722年:第1巻の自筆資料いつ、どのように生まれた?
1722年と記された自筆の表題紙がベルリン国立図書館に伝わります。第1巻には、24の長調・短調それぞれに前奏曲とフーガが1組ずつ収められています。
どんな音楽?
バッハは、さまざまな調で音楽を作り演奏する可能性を示しました。前奏曲の自由な表現と、フーガの複数の声部が重なる動きを通して、バロック時代の鍵盤書法に触れられます。
編成・楽器:当時の「クラヴィーア」は広く鍵盤楽器を指し、現代のグランドピアノ専用作品として成立したわけではありません。
聴いてみたいポイント
まず前奏曲で和声の動きに耳を向け、続くフーガでは同じ主題が違う声部に現れる様子を追うと構造が見えます。
作品名の「平均律」を、現在の12平均律という特定の調律方法をバッハが指定した証拠と混同しないようにします。